Sachikoエストニアはサウナで有名だと伺いましたが、どんなところですか。
エストニアにはサウナ文化が非常に深く根付いており、温泉文化もあります。
エストニアは北欧文化とバルト文化の影響を受けながらも、独自の“静かなサウナ愛”がある国で、「ととのう」体験が自然と日常に溶け込んでいます。

エストニアのサウナ文化(Saun)
フィンランドと並ぶ“サウナの国”
- 「サウナ(Saun)」はエストニア語でもそのまま “Saun”。
フィンランドとは言語的にも文化的にも近いため、エストニアの人々にとってもサウナは生活の一部です。 - ほとんどの家庭・別荘・田舎の小屋にサウナがあり、誕生日や週末の習慣として家族で入ることも多いです。
特徴的なサウナスタイル
| スタイル | 内容 |
|---|---|
| 薪サウナ(puuküttega saun) | 伝統的な木造サウナ。熱の柔らかさが人気。 |
| スモークサウナ(suitsusaun) | 火を直接焚き、煙を使って蒸す古式サウナ。南エストニアに多く、ユネスコ無形文化遺産にも登録。 |
| モバイルサウナ(移動式) | 湖畔や海辺で楽しめるバレル型サウナ。若者や旅行者に人気。イギリスにもよくある奴です。 |
| ロウリュ(leil) | サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる行為。エストニアでは「leilをする」と言う。 |
外気浴・水風呂文化もあり!
- 湖や雪に飛び込む「冷水浴(külm vesi)」は日常的。
- 冬には**氷を割って湖に入る「アバント(avanto)」**体験もあり、日本でいう“ととのう”に非常に近い。
エストニアの温泉・スパ文化(Spaakultuur)
スパ=癒しの場として定着
- エストニアでは「スパ(Spa)」という言葉が広く使われており、医療スパ(サナトリウム)とウェルネススパの2種類が存在。
- 温泉資源は限られているものの、ミネラルウォーターや海泥、ハーブを使ったスパ療法が人気。
- バルト海沿岸の都市(パルヌ、ハープサルなど)には高品質なスパホテルが多数。
タリン(Tallinn) 首都
エストニアの首都タリンは、豊かな歴史と文化を持つ都市であり、サウナ文化も深く根付いています。
1928年創業のタリン最古の公衆サウナで、歴史的なアールデコ様式の外観が特徴です。地元の人々に親しまれており、伝統的なサウナ体験が楽しめます。
ノブレスネル地区の海沿いに位置する現代的なサウナ施設で、最大10名まで利用可能なイグルー型のサウナを提供しています。プライベートな空間で、海風を感じながらリラックスできます。
1936年創業の公衆サウナで、2013年に改修されました。地元の人々で賑わい、ヴィヒタ(白樺の枝葉)を使用した伝統的なサウナ体験が可能です。
こちらのブログで読みました。行ってみたいです。

タルトゥ(Tartu)
エストニア第2の都市タルトゥ(Tartu)は、歴史と学術の街として知られる一方で、多彩なサウナやスパ施設も充実しています。以下に、タルトゥで特に注目されるサウナやスパ施設をご紹介します。
13種類のプールとホットタブ、さらに13種類のサウナを備えた南エストニア最大級のスパ施設。フィンランドサウナ、ジュニパーサウナ、ロシア式バーニャ、スチームバスなど、多彩なサウナ体験が可能です。
フィンランドサウナ、スチームサウナ、サナリウムの3種類のサウナと2つのホットタブを備えたサウナセンター。エマヨギ川を望むリラックスした空間で、朝と夕方に利用可能です。
パルヌ(Pärnu)
パルヌ(Pärnu)は、バルト海沿岸に位置する美しいリゾート地で、19世紀から続くスパ文化で知られています。現在では、多彩なサウナやスパ施設が点在し、訪れる人々に癒しとリラクゼーションを提供しています。
エストニアの自然や文化からインスピレーションを得たスパ施設で、8種類のサウナ、デッドシープール、屋外テラスのホットタブなどを備えています。
ハープサル(Haapsalu)
19世紀から続く**泥療法(クレイセラピー)**で名高い温泉地です。この地域の海泥は、治療効果が高いとされ、多くのスパ施設で利用されています。
海に面したこのスパでは、波のプール、ホットバス、ジャグジー、流れるプールなど多彩なウォーターアクティビティを楽しめます。6種類のサウナ(リラックス&ジュニパー、ホット&センシュアル、サドゥン&ドライ、ソルト&マッド、フォギー&ダンプ)を備え、特に地元の治療用泥を使用したトリートメントが人気です。
エストニアの温泉・サウナ文化まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サウナ文化 | フィンランドに近い。家庭・自然・伝統のすべてでサウナが根付く。 |
| スモークサウナ | ユネスコ無形文化遺産。南部エストニアの誇り。 |
| スパ文化 | 温泉は少なめだが、スパ施設は豊富。泥療法・ミネラル療法が人気。 |
| 傾向 | 自然と静けさの中で「整う」体験を大切にする文化。 |
エストニア式“ととのい”の流れ
- 薪ストーブのサウナでじんわり温まる
- 湖や雪に飛び込む(冷水浴)
- 木のデッキで風にあたりながら静かに外気浴
- ハーブティーかクラフトビールでリラックス
- 夜は星空を眺めながらもう一度サウナへ









コメント