サウナ子自分だけのサウナを自宅に作りたい!
そんな夢を叶えるなら、バレルサウナのセルフビルドに挑戦してみませんか?
この記事では、DIY初心者でも安心して取り組めるように、設計から完成までの全工程を画像付きで解説します。
下記は、私が日本の長野県で、バレルサウナを作った時の実体験から書いています。
バレルサウナは、フィンランドやカナダなど昔から使われていている樽状の形状をしたサウナです。この巨大な樽はワイン樽やウイスキー樽の使い回しではなく、「形が樽のような円筒形をしている」ことから名づけられています。
【はじめに】バレルサウナを自作する理由と魅力
私がバレルサウナを自作しようと思ったきっかけは以下の3つです。
- サウナが日課で、自宅でも“ととのいたい”
- 庭にスペースがあった
- 業者に頼むと費用が非常に高額だった
完成したサウナに初めて入ったときの感動は、今でも忘れられません。薪ストーブの柔らかい熱と木の香りに包まれた空間は、毎日のリフレッシュタイムに欠かせないものとなりました。
自作バレルサウナの作り方【設計〜完成までの全工程】
1. バレルサウナの設置場所の決定と設計
快適で安全なバレルサウナを作るためには、設置場所の選定と設計が非常に重要です。以下のポイントを押さえて最適な場所を決めましょう。
- 設置場所の選び方のコツ
日当たりの良さを確保し、通気性が良い場所を選ぶことで湿気やカビの発生を防ぎます。また、隣家との適切な距離を保ち、プライバシーや騒音対策にも配慮しましょう。 - サイズの目安
標準的なバレルサウナのサイズは、直径約2.1m、長さ約2.8m。大人6人がゆったり座れる広さで、家族や友人との利用に最適です。
このように設置場所とサイズをしっかり計画することで、快適で長く使えるバレルサウナを自作できます。
以下の動画が参考になりました。
2. バレルサウナ自作キット選び【北欧製・国産・中国製の違いと特徴】
バレルサウナの自作を検討する際、キット選びは重要なポイントです。日本国内で入手可能な北欧製、国産、中国製それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較し、自分に合ったキットを選びましょう。
日本国内の場合
| 種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 北欧製 | 本格的な木材(レッドシダー)使用、耐久性◎ | 輸送費が高い、サポートが遅い |
| 国産 | 日本の気候向け、サポートが充実 | 価格が高め |
| 中国製 | 圧倒的な安さ、見た目は本格派 | 品質にバラつき、サポートが不十分 |
私の選択:予算重視で中国製キットを購入
予算を優先したため、中国製のバレルサウナキットを選びました。価格を抑えつつも、基本的な仕様は満たしており、自作にチャレンジしやすいのが魅力です。
イギリスから購入の場合
UK Saunasより購入できるバレルサウナキットは約4090GBPになります。
3. サウナストーブの選び方【薪・電気・ガス】
バレルサウナの自作で重要なのが、用途や設置環境に合ったサウナストーブの選定です。薪・電気・ガスの3種類のストーブにはそれぞれ特徴があり、目的や使用環境に応じて選ぶことが快適なサウナ体験の鍵となります。
| 種類 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 薪ストーブ | 炎のゆらぎ、香りも楽しめる | 本格派、DIY慣れしている人 |
| 電気ストーブ | ボタン1つで簡単起動、安全性◎ | メンテナンス重視の人 |
| ガスストーブ | 熱の立ち上がりが速い | 設備工事ができる環境の人 |
私が選んだ薪ストーブ:Harvia M3の薪ストーブ
フィンランド製のHarvia M3薪ストーブは、6~13立方メートルの小型バレルサウナに最適なモデルです。約660ポンド(GBP)で購入可能で、グラファイトブラックのシンプルなデザインがどんなサウナにもマッチします。揺らめく炎が本格的なサウナの雰囲気を演出し、最高のリラックスタイムを提供します。
- 出力:16.5kW
- サイズ:幅39cm×奥行44cm×高さ71.5cm
- 重量:45kg
- 最大サウナストーン容量:30kg
- 排煙口径:115mm
※イギリスからフィンランド製のHarvia M3を買う場合は、約660GBPになるようです。
4. バレルサウナ自作に必要な材料・工具一覧
バレルサウナのDIYをスムーズに進めるためには、使用する材料や工具を事前にしっかり把握しておくことが大切です。ここでは、一般的なサウナキットに含まれる主要な材料と、作業で使う代表的な工具をまとめました。
使用する主な材料
- 木材(檜)
通気性と香りに優れた檜材を採用。耐久性が高く、サウナ特有の心地よい香りを楽しめます。 - 木材保護塗料・防水オイル
屋外使用に耐えるため、木材の劣化を防ぐ専用の塗料やオイルでしっかり保護します。
使用した主な工具
5. バレルサウナ組み立て工程
バレルサウナの自作で最も重要な工程が組み立てです。ここでは、初心者でもわかりやすいように、基礎づくりから屋根工事までのステップを詳しく解説します。
コンクリートブロックやウッドデッキを使って、サウナの土台となる基礎をしっかり構築します。防湿対策も忘れずに行い、長期間安定した設置を目指しましょう。

まずは円形のフレームを作成し、その上に側面板を取り付けます。最後にフープ金具(スチールバンド)で全体をしっかり固定し、樽型の胴体を完成させます。円形の形状を正確に保つことが耐久性のポイントです。

空洞のサウナに、ベンチや薪ストーブ、サウナストーン、そして水桶を配置します。快適なサウナ空間を作るために、ストーブの設置位置や換気にも注意しましょう。

屋外で使用するため、耐久性の高い防水塗料を使って外壁を塗装します。これにより、雨風から木材を守り、長持ちさせることができます。

雨水の侵入を防ぐため、アスファルトルーフィングなどの防水シートを屋根に施工します。しっかりとした雨対策で、安心して長く使えるサウナに仕上げましょう。

このように、バレルサウナの自作は基礎から屋根までの各工程を丁寧に進めることが成功の秘訣です。DIY初心者でも理解しやすい手順で、理想のバレルサウナを作り上げましょう。
6. バレルサウナ自作の費用と作業時間
バレルサウナを自作する際の費用と作業時間は、計画段階で重要なポイントです。ここでは、実際のプロジェクトをもとに具体的な数字を紹介します。
- 作業日数の目安
大人5人で協力すれば、約2日間で組み立て作業が完了します。効率的なチームワークでスムーズに進めることが可能です。 - 総費用の内訳:約226万円
- キット代:約150万円
- 薪ストーブ:約70万円
- 工具類:約6万円
合計で約226万円の予算が必要となります。自作ならではのコスト管理や工具の使い回しも検討しましょう。
7. 実際に自作バレルサウナを使ってみた感想と改善点
実際に自作バレルサウナを使ってみて感じた魅力と、今後の改善点をまとめました。
- 感動ポイント
薪ストーブから漂う本格的な薪の香りが心地よく、まさに“ととのい”の空間を実現。リラックス効果が抜群で、毎日の疲れを癒せます。 - 友人の反応
「まるでプロが作ったみたい!」「毎週通いたい」と大好評。自作とは思えないクオリティに驚かれました。 - 改善点
半円形のガラス窓の断熱効率に課題があり、寒い季節には熱が逃げやすい点が判明。今後の再設計で断熱性能を高める余地があります。
これらのリアルな費用感や使用感は、バレルサウナ自作を検討している方にとって非常に参考になる情報です。計画段階からしっかりイメージし、理想のサウナ作りを目指しましょう。
【まとめ】バレルサウナDIYのコツと失敗しないための注意点
バレルサウナのDIYを成功させるには、計画段階での綿密な設計と準備が不可欠です。以下のポイントを押さえて、安心して自作に取り組みましょう。
- 計画段階でじっくり設計&確認を!
サウナのサイズや設置場所、使用する素材や断熱・換気の方法まで、細部までしっかり検討しておくことが重要です。設計ミスを防ぎ、快適なサウナ空間を実現します。 - キットの中身は事前にしっかりチェック
組み立てキットを利用する場合は、届く部材や付属品が全て揃っているか、品質に問題がないかを必ず確認しましょう。足りない部品があると作業が中断してしまいます。 - 工具は余裕を持って準備すること
ジグソーやドリル、サンダーなどの電動工具は必須です。作業効率を上げるために、必要な工具を事前に揃え、使い方も把握しておくとスムーズに進みます。 - メーカー選びは慎重に
キットや素材を購入する際は、信頼できるメーカーや販売店を選びましょう。品質やサポート体制を比較検討し、北欧製や国産ブランドも合わせて検討するのがおすすめです。
これらのポイントを踏まえて準備を進めれば、バレルサウナの自作でよくある失敗を避け、快適で長く使えるサウナを作ることができます。DIY初心者でも安心して挑戦できるよう、計画と準備をしっかり行いましょう。
作ってみて改善が必要だったポイント
- 景色を楽しむために半円の窓ガラスを採用したのですが、サウナ内が温まるまでに時間がかかります。窓の大きさは、光熱費や運用の手間を考えると、検討の余地が十分にあります。
- 予算に合わせて中国加工サウナを購入したが、品質不良、納期の遅延、取扱説明やサポートが不十分であったため、次回は北欧or国産サウナを購入したいです。
【あとがき】自作サウナがくれた“ととのう”日々
サウナを自作するという経験は、モノづくりの喜びと、自分自身と向き合う贅沢な時間を与えてくれました。
このブログ記事が、あなたのバレルサウナライフの第一歩になれば幸いです。
よくある質問
- 何人ぐらいでサウナは組みますか。
-
大人5名
- どのくらい時間がかかりますか。
-
丸2日
- 費用は日本ではどのくらいでしたか。
-
合計226万円。サウナキット150万円。サウナストーブ70万円。工具6万円。
- 電気・ガスストーブの場合、配線はどうするのですか。
-
電気技師が必要です。ただ家の中に設置する場合は、内装工事になると思います。ガスも同様です。庭に設置するのであれば、薪が現実的です。
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