SachikoロンドンのEalingに住んでいます。近くにサウナないですか。
西ロンドンにもサウナ、あるって知ってました?
しかも高級スパの中じゃなくて、歴史ある屋敷の庭、池のほとりで薪をくべる本物の薪火サウナ。ブレントフォードにある「Other Fold Sauna Co.(アザー・フォールド・サウナ)」がそれです。
僕はロンドンでリロケーションの仕事をしていて、日本のスーパー銭湯をこっちで開きたいという夢をずっと持ってる。だからこの手の場所は放っておけないんですよ。実際に行くつもりで下調べもしたので、今日はまるっと紹介します。「予約して行ってみたい」と思ってもらえたら、嬉しいです。
それがね、1回£14からいける回数券もあるんですよ。予約方法も持ち物も、この記事で全部かみ砕いて説明するから安心して。

Other Foldってどんなサウナ? 西ロンドンの「第三の居場所」

Other Foldは、ボストン・マナー・ハウス(ピカデリーラインBoston manorが最寄り駅、Ealing broadwayからバスもでてます。)という歴史的な屋敷の敷地内にある、モバイル式の薪火サウナ&ウェルネス施設です。場所は西ロンドンのブレントフォード。池やカフェに隣接した、緑たっぷりの庭園エリアに建っています。
Manor House, Boston, Boston Manor Rd, Brentford TW8 9JX
ここが掲げているのが「third place(第三の居場所)」という考え方。
家でも職場でもない、もっとゆっくりした、もっと大事な何か。そういう場所を作りたかったらしい。ヒートしたサウナ室で、スマホも肩書きも一回わきに置いて、知らない人と自然に会話が生まれる。そういう空間なんですよね。
名前の「Other Fold」にも意味が込められてます。「Other」は、スピードばかりの現代の日常から一歩外へ出るということ。自然に癒されて、スローなリズムを取り戻す。
そして「Fold」は、人が集まって熱を分かち合い、魂を休ませる親密な場所のこと。ざっくり言うと「ここに来れば居場所がある」という感じ。日本人の僕からすると、これって銭湯の「ととのう」とか「裸の付き合い」にすごく近い発想だなと思うんです。
創業ストーリー ― ジェームズとモニカが見つけた「もったいなさ」

Other Foldを立ち上げたのは、ジェームズとモニカという二人。もともとこの二人、数年かけて国内外のいろんなサウナを巡ってきた人たちなんです。都市型のサウナ、海沿いのサウナ、田園地帯のサウナ。あちこち入りまくって、温熱と冷水を繰り返すことの体と心へのメリットを、自分たちの体で実感してきた。
で、あるとき気づくんですよ。西ロンドンだと、サウナって高額なスパや富裕層向けジムの中に「隠されて」いて、普通の人には手が届かない。これ、もったいなくない?と。あの心地よい高揚感を、一部の人だけのものにしておくのは違う。もっとオープンに、誰もが自然の中で集えるコミュニティの文化にしたい。そんな思いから生まれたのがOther Foldなんですね。
だからここは、ただの「サウナ施設」じゃない。地域の人がふらっと集まって、汗をかいて、また元気になって帰っていく。そういう文化のハブを目指してる。僕がロンドンで銭湯をやりたい理由とほぼ同じで、正直ちょっと嫉妬しました(笑)。
施設と体験 ― 80〜90℃の薪サウナと冷水プランジ

肝心の中身。サウナ室はデンマークのScandinavian Sauna社が設計した手作りのモバイルサウナで、温度は80〜90℃の本格的な薪サウナです。電気じゃなくて薪を焚くから、あの木の香りと、じんわり深く届く熱が味わえる。汗をかいたら、水風呂(冷水プランジ)と屋外シャワーでクールダウン。この温冷の往復が、サウナの醍醐味なんですよね。
スマホもお酒も持ち込み禁止のデジタルデトックス
面白いのが、サウナ室にはスマートフォンもアルコールも持ち込めないこと。つまり純粋なデジタルデトックス空間。通知も仕事のメールも一回ぜんぶシャットアウトして、ただ熱と自分に向き合う。Other Foldの言葉を借りると「サウナの時間は心の時間(heart time)」。画面がないからこそ、今この瞬間にちゃんといられる。ここ、地味に贅沢です。
持ち物と「Sauna Ready」の準備
初めてだと持ち物が不安だと思うので、まとめておきます。水着は着用必須。着替える場所はあるけど、あらかじめ服の下に水着を着ていく「Sauna Ready」の状態で行くのがおすすめされてます。タオルは2枚(座面に敷く用と、体を拭く用)、それとサンダルを忘れずに。利用は18歳以上限定なので、そこも覚えておいてください。

環境への配慮も本気
サステナビリティへのこだわりもしっかりしてます。木材はFSC認証の北欧産スプルース(トウヒ)を使い、照明はソーラー発電のLED。ストーブはPM(微小粒子状物質)や一酸化炭素の排出を大幅に抑えた欧州基準(CEマーク)のもので、燃やす薪は英国産の持続可能な乾燥薪。自然の中でととのうための場所が、その自然にちゃんと優しい。この一貫性、好感が持てます。
体験としては良さそう! でも実際いくらかかるの? 予約って難しくない?
そこ、いちばん知りたいよね。料金も予約手順も、次の章で具体的に整理するよ。
料金と予約方法 ― 1回£14から、完全オンライン事前予約制

まず料金から。プランは大きく2つあります。
ひとつは「プライベート貸切(Private Fold)」。最大8名で£110/50分。友達との集まりや、ちょっとしたお祝い、家族で貸切にしたいときにぴったり。8人で割れば一人あたりそんなに高くないんですよ。
もうひとつが「コミュニティサウナ(相乗り)」。知らない人と一緒に入るスタイルで、これが回数券(バンドル)だとかなりお得。4回分で£64(1回£16)、8回分で£120(1回£15)、12回分で£170(1回£14)。まとめて買うほど1回あたりが下がる仕組みです。
ロンドンのサウナで1回£14って、正直かなり良心的。
予約は完全オンライン、飛び込みはNG
予約は完全オンラインの事前予約制で、飛び込み(当日ふらっと)はできません。
ここ重要。流れはこんな感じ。
コミュニティサウナなら、ウェブサイトから直接、空いてる席を予約すればOK。プライベート貸切の場合は少し手順が違って、まずスケジュール上で8席まるごと空いてる枠を見つけて、そのうえでメール(sauna@otherfold.com)に直接予約リクエストを送ります。貸切はメール経由、と覚えておくとスムーズ。
予約前に知っておきたい注意点
いくつか細かいルールがあるので先に潰しておきます。まず予約時には、参加者全員が免責同意書(Waiver)にオンラインで署名する必要があります。これは事前に済ませておくと当日ラク。
キャンセルは48時間前まで。
予約確認メールに載っているリンクから手続きします。返金はメールで別途申請する流れ。たとえば土曜の10時の枠を予約していて行けなくなったら、遅くとも木曜の10時までにリンクから手続きする、というイメージです。ギリギリだと間に合わないので、予定が怪しいときは早めに動くのが吉。
営業時間(50分制)
セッションはすべて50分単位。営業時間は曜日でけっこう変わります。月曜(特定日)は午前9時〜12時、木曜(特定日)は午後2時〜6時、金曜は午後2時〜6時、そして土日は午前9時〜午後7時とたっぷり。週末にがっつり通いたい人は土日が狙い目ですね。
結構時間に厳しいオーナーでした。50分きっかり😅
健康効果と、日本人の僕がここに惹かれる理由

温冷交代浴、つまりサウナと冷水浴を繰り返すことには、ちゃんとメリットがあります。血流の改善、ストレスホルモンの低下、睡眠の質の向上。さらに面白いのが、冷たい水に入るとドーパミンが約250%も増えるという話。しかもこの効果、数時間続くと言われていて、そのあいだ集中力や頭のクリアさが上がる。
仕事前にキマると最高なやつです。
Other Foldが引いているデータもなかなかで、定期的なサウナ習慣は全死因の死亡リスクを約40%下げる、認知症やアルツハイマーのリスクを最大3分の2まで減らす可能性がある、なんて話も紹介されてます。
もちろん万能薬ではないけど、「気持ちいいうえに体にも良さそう」って、続ける理由としては十分すぎる。
日本で育った僕にとって、熱いお湯や蒸気で汗をかいて、水でキュッと締めて、みんなでのんびりする、というのは子どもの頃から当たり前の文化でした。それが銭湯であり、スーパー銭湯だった。Other Foldでやってることは、形こそフィンランド式の薪サウナだけど、根っこにある「みんなで温まって、ととのって、また明日がんばる」という感覚は、日本の湯文化とすごく重なるんですよね。
西ロンドンで、自然の中で、しかも手の届く値段で、本物の薪火サウナに入れる。ロンドン在住で心と体をリセットしたい人、週末に緑の中でリフレッシュしたい人には、これ以上ないくらいハマる場所だと思います。次の休み、水着とタオル2枚とサンダルを持って、ボストン・マナー・ハウスの池のほとりへ。ととのいに行きましょう。




