ケントの庭園に、最高の薪サウナがあった 

ケントの庭園に最高の薪サウナがあった!
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Sachiko

ロンドンから車でサックといけるサウナのスポットを教えてください。

ケント州の古い庭園のなかで、薪がパチパチ鳴る音だけを聞きながら、汗をだらだら流す。その後は冷たい水にザブン。で、外の風にあたる。やることはそれだけ。なのに、帰り道にはもう頭のなかが軽くなっていたんですよね。

今回は、ロンドンから車で1時間ちょっとのトンブリッジにある「The Hotbox Co」のWalled Garden Saunaに行ってきた話です。薪サウナと冷水と外気浴、このシンプルなリズムがどれだけ効くのか。実際に体験したことを、正直に書きます。

ロンドンからわざわざ行く価値、ほんとにあるの? 近所のジムのサウナじゃダメなの…?

それが、あるんですよ。僕は帰りの車のなかで、もう次の予約日を考えてました。この記事で理由を全部説明しますね。

「The Hotbox Co」のWalled Garden Saunaのインスタリールです。

目次

Walled Garden Saunaって、そもそもどんな場所?

外にある看板

正式には「The Walled Garden Wellness Centre」。住所はNoble Tree Rd, Hildenborough, Tonbridge, TN11 8ND。名前のとおり、歴史ある壁に囲まれた庭園のなかにあります。

The Hotbox Coの3拠点のなかでも最大かつ最新のサウナなんです。広々とした薪焼きサウナに、温度がしっかり管理された冷水プランジプール。この組み合わせが、もう完璧で。

個人的にいちばんグッときたのは、営業時間。月曜から日曜まで、毎日朝7時から夜10時までやってます。これ、地味にすごいことなんですよ。

森の奥の秘境スパって、行くこと自体がイベントになっちゃう。でもここは違う。仕事前の朝ウナも、金曜の夜の締めくくりも、思い立ったら行ける。「非日常」じゃなくて「日常のごほうび」にできる場所なんです。

庭園のなかで整う、という贅沢

サウナ小屋を出ると、目の前に手入れされた庭園が広がっている。この景色がいい。都会のサウナだと外気浴といっても駐車場が見えたりするけど、ここは植物と空だけ。鳥の声を聞きながらととのう時間は、ちょっと値段では測れない価値があります。

温冷交代浴のリズムが、なぜこんなに効くのか

薪ストーブ 大きしマジで熱い

The Hotbox Coがやっていることって、突き詰めるとすごくシンプルなんです。熱、冷、新鮮な空気。この3つを繰り返すだけ。

まず薪サウナでしっかり体を温める。電気ヒーターと違って、薪の熱ってなんというか、まろやかなんですよね。じっとりと芯まで温まる感じ。汗が出きったところで、冷水プランジプールにザブンと入る。最初の数秒は「うわっ」ってなるんだけど、出た瞬間に体がブワッと目覚める。この落差が気持ちいい。

で、そのあと外の風にあたる。これがいわゆる「ととのう」ってやつです。専門的にはコントラストセラピー(温冷交代浴)と呼ばれていて、血のめぐりがよくなって、頭がスッと静かになる。理屈はいろいろあるんだけど、体験するといちばん早いです。1セット終わるころには、来る前に抱えてたモヤモヤがどうでもよくなってたりする。

倒木から生まれたクラブハウス、という再生の物語

外の様子

The Hotbox Coのルーツをたどると、ペンズハーストにある「Kingdom」という場所に行きつきます。系列のForest Spaがある拠点ですね。

この場所には、忘れられないエピソードがある。1987年10月15日、イングランド南部を「The Great Storm(グレート・ストーム)」と呼ばれる歴史的な大嵐が襲いました。森の木々がバタバタとなぎ倒される、それはもう壊滅的な被害だったそうです。

ふつうなら、ただの災害で終わる話。

でも当時のオーナーは違った。その倒れた木を自分の手で回収して、嵐で倒れた木々だけを使って、美しい木造のクラブハウスを建て直したんです。破壊されたものを、そのまま再生の材料にした。

この話を知ってからサウナに入ると、ちょっと見え方が変わります。

薪サウナで燃えているのも木。僕たちがここでやっているのも、疲れきった心と体を「リセット」して、もう一度立て直すこと。破壊から再生へ、というこの土地のストーリーが、サウナのコンセプトそのものと重なっているんですよね。ただ気持ちいいだけじゃない、背景に物語がある。それがこのブランドの奥行きだと思います。

3つの拠点、それぞれの顔

薪

The Hotbox Coは今、趣のちがう3つのサイトを展開しています。どこも薪サウナ+冷水+外気浴という軸は同じ。でも、性格がけっこう違うんです。

① Walled Garden Sauna(トンブリッジ)— 日常使いの王道

サウナの入り口

今回行ったのがここ。ブランド最大の薪サウナと冷水プールを備えていて、毎日7時〜22時で開いている。とにかく「通いやすさ」がずば抜けています。まず1回試すなら、ここが間違いない。巨大なボックスサウナがあるのがここ。

② Forest Spa(ペンズハースト)— 森での深い休息

Kingdomのなかにある拠点。古代の森に囲まれていて、デジタルデトックスと深い休息のための空間です。ここだけの特別があって、効率よく熱がまわる薪焼きバレルサウナ(樽型)に加えて、杉(シダー)の香りが立ちのぼる薪焼きのホットタブ(露天風呂)がある。この露天ホットタブは他の2拠点にはない、ここだけの魅力です。営業は木・金の16時〜21時、土・日の10時〜21時。週末にじっくり森ごもり、という使い方に向いてます。

ここがhot tub(お風呂付き)にできます。

③ Field Sauna(チッピングノートン)

こちらは場所がガラッと変わって、オックスフォードの北側。昔の炭鉱跡地(The Old Coal Yard, Gagingwell, OX7 4EF)にあって、のどかな田園風景のなかでの外気浴に振り切った空間です。営業は火・金の7時30分〜21時、土・日の9時〜21時。

予約と料金、持ち物のリアルな話

シャワー

行く前に知っておくと安心なことを、まとめておきます。まず大事なのが、基本は完全予約制だということ。ふらっと立ち寄るウォークインは難しいので、事前予約が強くおすすめされています。予約は公式サイト、または「Momence」という予約システムを通して行います。

セッションの種類も選べます。ほかのお客さんと一緒になって交流する「コミュニティセッション」、貸し切りにできる「プライベート予約」、静けさ重視の「クワイエットセッション」の3つ。友達とわいわい行くのか、一人で無心になりたいのかで選ぶといいです。

回数券とメンバーシップ、どれがお得?

Walled Gardenの料金例で見てみましょう(プランは変わることがあるので、予約時に最新を確認してくださいね)。

まず5回券(Block of 5)が£75。1回あたり£15で、有効期限は90日。次に10回券(Block of 10)が£130。1回あたり£13まで下がって、有効期限は3ヶ月。ここまでで、通えば通うほど1回の単価が下がる仕組みだとわかります。

そして僕がいちばん「おっ」と思ったのが、月額£20のメンバーシップ。これに入ると、コミュニティサウナが毎回半額、プライベートサウナが15%オフ、さらに毎月ゲストパスが1枚もらえる。

持ち物は、この3つだけ

用意するものはシンプルです。水着、タオル、水筒(飲み水)。この3つを忘れなければ大丈夫。着替えスペースはちゃんと完備されています。サウナで汗をかくので、水分補給用の水筒は本気で持っていったほうがいい。

今週末、庭園の風に身を委ねてみませんか

更衣室

僕はロンドンでリロケーションの仕事をしながら、いつか日本のスーパー銭湯みたいな場所をこっちで作りたいなと夢見ています。だからこういうサウナに行くたびに、つい研究目線になっちゃうんですけど。今回のWalled Gardenは、そんな僕から見ても本当によくできていました。熱と冷水と外気、そして庭園の静けさ。足すものも引くものもない。

集合写真 サウナの前で
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